はじめに
この記事を読むと、自社の固定電話のキャリアの見つけ方から、各キャリアでの申し込み方法、設定の仕方・やり方まで理解できます。
それによって事務所の代表番号へかかってきた電話をスマフォに転送したりする事ができるようになります。
目次
- 転送電話とは?
- 代表的な通信事業者+転送サービス
- 転送設定をする方法・やり方
- 転送を設定する流れ
- どこのキャリアと契約しているか知る方法
- 該当のキャリアに申し込む
- 設定する
- 各キャリア別 転送設定方法・やり方
- NTT東日本 「ボイスワープ」
- ソフトバンク「多機能転送サービス」
- KDDI光ダイレクト「着信転送サービス」
- J:COM「着信転送 電話オプション」
- まとめ
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1. 転送電話とは?
「転送電話」は、契約している固定電話や携帯電話にかかってきた電話を、あらかじめ指定した「転送先」へ転送するサービスです。
本記事では、事務所や自宅の固定電話等にかかってきた電話を、あらかじめ指定した違う電話(スマフォなど)に転送する「着信転送」の設定方法を解説します。
本記事の特徴として、自社事務所/自宅の固定電話のキャリアがどこか分からない人もゴール(転送設定)までたどり着けるよう、キャリアの見つけ方から、各キャリアでの申し込み方法、設定の仕方まで解説します。
2. 代表的な通信事業者+転送サービス
代表的な通信事業者+転送サービスをご紹介します。
3. 転送設定をする方法・やり方
契約中のキャリアに、着信転送サービスの申し込み(利用開始まで日数を要するキャリアもありますのでご注意ください)が必要となります。
また、最近は下のような安価で多機能なクラウド電話サービスも出てきています。そういったサービスを使っている場合は、申込みの必要なく、サービス上の設定画面で一瞬で設定で来ます。今回の趣旨とはずれますがリモートワーク対応が必要になるニューノーマル下ではおすすめです。
3-1. 転送を設定する流れ
契約中のキャリアに、着信転送サービスの申し込み、利用開始後に着信転送サービスを行いたい固定電話で設定を行います。流れは以下です。
- 自社事務所や自宅の現在契約しているキャリアがどこか確認する。
- 該当するキャリアへ着信転送サービスの申し込みをする。
- 利用開始準備が整ったら、着信転送サービス設定を行う。
3-2. どこのキャリアと契約しているか知る方法
どこのキャリアと契約しているか知る方法は3っつあります。
1.契約書・請求書・明細書等を確認する
契約書・請求書・明細書等がお手元にある場合は、請求書をご確認ください。
2.116にダイアルする
契約書・請求書・明細書等がお手元にない場合は、ご契約先のキャリアを知りたい固定電話から、局番なしの「116」にダイヤルすると、契約しているキャリアの相談窓口につながります(キャリアによっては、「116」が利用できない場合もあります)ので、そちらでご契約内容をご確認ください。
※キャリアによっては、「116」で電話転送サービスの申し込みができる場合があります。「116」が利用できない場合、契約書・請求書・明細書等をお探しください。
3.固定電話番号からキャリアがどこか検索するサービスを使う
「固定電話番号のキャリア(電気通信事業者)を検索」のようなサイトを使うと、該当の電話番号を入力すれば、どこと契約しているか一瞬で判明します。
3-3. 該当のキャリアに申し込む
3-2の方法でキャリアがわかったあとは、該当のキャリアに申し込みをします。
NTTとソフトバンクは116から、KDDIとJ-comは下記問い合わせ先から申し込みをします。
3-4. 設定する
設定方法は、各キャリア、回線によって異なります。
「4.各キャリア別 転送設定方法」をご参照ください。
4. 各キャリア別 転送設定方法・やり方
4-1. NTT東日本 ボイスワープ
NTT東日本の着信転送サービスは「ボイスワープ」という名称です。
使用開始には事前申し込みが必要で、利用開始までに4〜5日かかります。
設定方法
設定方法は、アナログ回線、ISDN回線、ひかり電話回線によって異なります。
各回線、転送番号を登録する設定、転送を開始する設定の順で設定を行なってください。
また、転送を停止する設定についても記述します。
<アナログ回線>
【NTT東日本】使用説明書はこちら
●転送先の電話番号を登録する設定
※転送先リスト番号0へ電話番号を登録します。
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 「2」を押す
↓ ガイダンス - 転送先の電話番号を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
●転送を開始する設定
※契約時は転送機能が停止状態のため、必ず転送開始を行ってください。
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 「1」を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
●転送を停止する設定
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 「0」を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
<ISDN回線>
【NTT東日本】使用説明書はこちら
●転送先の電話番号を登録する設定
※転送先リスト番号0へ電話番号を登録します。
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 転送方法を指定して
- 「2」を押す
↓ ガイダンス - 転送先の電話番号を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
●転送を開始する設定
※契約時は転送機能が停止状態のため、必ず転送開始を行ってください。
※初期設定の転送パターンは、自動転送の無条件転送(転送元の電話を呼び出さずに転送)となっています。
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 「1」を押す
↓ ガイダンス - 転送先の電話番号を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
●転送を停止する設定
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 「0」を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
<ひかり電話回線>
【NTT東日本】使用説明書はこちら
●転送先の電話番号を登録する設定
※転送先リスト番号1へ電話番号を登録します。
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 自分の(ボイスワープ を契約している)電話番号を押す
- 「#」を押す
↓ ガイダンス - 「2」を押す
↓ ガイダンス - 転送先の電話番号をを押す
- 「#」を押す
↓ ガイダンス - 「1」を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
●転送方法を指定し、転送を開始する設定
※契約時は転送機能が停止状態のため、必ず転送開始を行ってください。
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 「1」を押す
↓ ガイダンス - 「1」〜「4」のいずれかを押す
転送方法を選択
「1」:無条件転送
「2」:無応答時転送
「3」:話中時転送
「4」:無応答時転送と話中時転送を組み合わせる
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
●転送を停止する設定
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 「0」を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
4-2.ソフトバンク「多機能転送サービス」
ソフトバンクの着信転送サービスは「多機能転送サービス」という名称です。
使用開始には事前申し込みが必要です。
設定方法
設定方法は、アナログ回線、ISDN回線によって異なります。
各回線、転送番号を登録する設定、転送を開始する設定の順で設定を行なってください。
また、転送を停止する設定についても記述します。
【ソフトバンク】ご利用ガイドはこちら、クイックガイドはこちら
<アナログ回線>
●転送先の電話番号を登録する設定
※転送先リスト番号0へ電話番号を登録します。
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 「2」を押す
↓ ガイダンス - 転送先の電話番号を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
●転送を開始する設定
※契約時は転送機能が停止状態のため、必ず転送開始を行ってください。
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 「1」を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
●転送を停止する設定
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 「0」を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
<ISDN回線>
●転送先の電話番号を登録する設定
転送先リスト番号0へ電話番号を登録します。
- 受話器をあげて「1422」を押す
↓ ガイダンス - 転送先の電話番号を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
●転送を開始する設定
※契約時は転送機能が停止状態のため、必ず転送開始を行ってください。
- 転送方法を決める
「1」:無条件転送の場合
「2」:無応答時転送の場合
「3」:話中時転送の場合
「4」:無応答時および話中時転送の場合 - 受話器をあげて「1421」+「1」〜「4」を押す
「1」〜「4」は転送方法
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
●転送を停止する設定
- 受話器をあげて「1420」を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
4-3. KDDI光ダイレクト「着信転送サービス」
KDDI光ダイレクトの着信転送サービスは「着信転送サービス」という名称です。
使用開始には事前申し込みが必要です。
設定方法
転送番号を登録する設定、転送を開始する設定の順で設定を行なってください。
また、転送を停止する設定についても記述します。
【KDDI光ダイレクト】ご利用マニュアルはこちら
●転送先の電話番号を登録し、転送開始をする設定
※転送先リスト番号1へ電話番号を登録します。
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 自分の(KDDI光ダイレクトを契約している)電話番号を押す
- 「#」を押す
↓ ガイダンス - 暗証番号(4桁)を押す
- 「#」を押す
↓ ガイダンス - 「4」を押す
↓ ガイダンス - 「0」を押す
↓ ガイダンス - 「1」を押す
↓ ガイダンス - 転送先の電話番号を押す
- 「#」を押す
↓ ガイダンス - 「0」を押す
↓ ガイダンス - 「1」〜「3」を押す
転送方法を選択
「1」:無条件転送
「2」:スケジュール転送
「3」:話中転送 - ↓ ガイダンス
- 「9」を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
●転送先の電話番号を登録する設定
(●転送先の電話番号を登録し、転送開始をする設定を行なった場合、本設定は不要です)
※転送先リスト番号1へ電話番号を登録します。
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 自分の(KDDI光ダイレクトを契約している)電話番号を押す
- 「#」を押す
↓ ガイダンス - 暗証番号(4桁)を押す
- 「#」を押す
↓ ガイダンス - 「4」を押す
↓ ガイダンス - 「0」を押す
↓ ガイダンス - 「1」を押す
↓ ガイダンス - 転送先の電話番号を押す
- 「#」を押す
↓ ガイダンス - 「0」を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
●転送を開始する設定
(●転送先の電話番号を登録し、転送開始をする設定を行なった場合、本設定は不要です)
※契約時は転送機能が停止状態のため、必ず転送開始を行ってください。
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 自分の(KDDI光ダイレクトを契約している)電話番号を押す
- 「#」を押す
↓ ガイダンス
暗証番号(4桁)を押す - 「#」を押す
↓ ガイダンス - 「1」〜「3」を押す
転送方法を選択
「1」:無条件転送
「2」:スケジュール転送
「3」:話中転送
↓ ガイダンス - 「9」を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
●転送を停止する設定
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 自分の(KDDI光ダイレクトを契約している)電話番号を押す
- 「#」を押す
↓ ガイダンス - 暗証番号(4桁)を押す
- 「#」を押す
↓ ガイダンス - 「0」を押す
↓ ガイダンス - 「9」を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
4-4. J:COM「着信転送 電話オプション」
J:COMの着信転送サービスは「着信転送 電話オプション」という名称です。
使用開始には事前申し込みが必要です。
設定方法
転送番号を登録する設定、転送を開始する設定の順で設定を行なってください。
また、転送を停止する設定についても記述します。
【J:COM】着信転送の設定方法はこちら
●転送先の電話番号を登録する設定
※転送先リスト番号1へ電話番号を登録します。
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 「4」を押す
↓ ガイダンス - 「0」を押す
↓ ガイダンス - 「1」を押す
↓ ガイダンス - 転送先の電話番号を押す
- 「#」を押す
↓ ガイダンス - 「0」を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
●転送を開始する設定
※契約時は転送機能が停止状態のため、必ず転送開始を行ってください。
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 「1」〜「3」を押す
転送方法を選択
「1」:無条件転送の場合
「2」:スケジュール転送の場合
「3」:話中時転送の場合
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
●転送を停止する設定
- 受話器をあげて「142」を押す
↓ ガイダンス - 「0」を押す
↓ ガイダンス - 受話器を置く
設定完了!
5. まとめ
固定電話の転送設定は、各キャリアに申込すれば、設定できます。こちらの記事を参考に、ぜひ転送設定をしてみてください。
そして、記事冒頭でもご紹介しましたが、転送や受電を自在に設定できるクラウドIP電話サービスもへの切り替えを検討する方法もありますので、ニューノーマル後の世界で、リモートワーク、ワーケーションなど取り入れやすいよう、柔軟で強いチームを作るために、活用を検討してみて下さい。
\2024年アナログ回線終了!IP電話について理解できていますか?/
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