【Index】
- クロームブックとは?
- クロームブックを使うメリット
- リモート業務は可能?Zoomの動きを検証
- インサイドセールスでクロームブックを使うための条件
- インサイドセールス業務は可能か検証
クロームブックとは??
Chromebook(クロームブック)とは、googleが開発するノートパソコンのことです。
WindowsでもMacでもない「Chrome OS」という独自のOSを登載しています。
・ユーザーが近年大きく拡大
2021年第1四半期の世界PC市場における出荷台数で、クロームブックは前年同期比274%と大きくシェアを伸ばしています。
・日本では教育機関で導入が進んでいる
クロームブックは日本では学校・教育機関で使用されてきました。シンプルな機能であり、セキュリティ面やアップグレードが容易に短時間で行える点、が評価されているポイントのようです。またシンプルな機能のため価格が安く、初期費用・メンテナンス費用ともにメリットがあります。
クロームブックを使うメリット
実際にクロームブックを使ってみて感じたメリットを紹介します。
・起動が速い、更新が速い
一番のメリットとして挙げたいのが起動の速さです。
クロームブックを使い始めて以来、①電源を入れての起動、②アップグレードの際に1分以上待った記憶がありません。
業務の都合上、Windows10のPCも併用しているのですが、Windows Updateで使用する時間と比較すると大きなメリットがあると感じます。
どうしてこうした速さが実現されているかというと、クロームブックのシンプルイズベストの設計にあります。クロームブックはクラウドでのデータ保存を前提に設計されており、PC本体に余計な機能やスペックを持たせないことで、処理速度を実現しています。
リモート業務は可能??Zoomの動きを検証
次にクロームブックでリモート業務は可能かいう点について考察します。
結論として、クロームブックでのリモート業務は可能です。
SlackやTeamsなどのチャットツールはもちろん使用できますし、カメラが登載されている機種も多いのでWeb会議もできます。
ブラウザで使用するサービス(SaaSなど)の場合、Google Chromeで動作確認できるサービスの多くは問題なく利用できます。アプリケーションで利用するサービスについては注意が必要なので、Zoomを例にして注意点を解説します。
・Windows用アプリの多くは使用できない
まずアプリケーションの使用に関して、Windowsとは使用感が大きく異なります。クロームブックでアプリを利用するためには、2つの方法があります。
①Google Play Storeに行ってアプリをダウンロード
②Chromeウェブストアから拡張機能としてアプリをダウンロードする。
クロームブックでは、Windows対応のアプリケーションの多くは使用できません。この点が最も環境が大きく変わる点なので押さえておいてください。
ChromebookでZoomを使用するには、②Chromeウェブストアからアプリをダウンロードします。
・ZoomでのMeeting使用感
クロームブックでAndroid向けZoom Meetingを行ってみた感想ですが、大きな不自由は感じず使用することができました。画面共有を使用できますし、最低限の機能は備わっているように思います。
(参考:クロームブック拡張機能でのZoom使用画面。)一部プライバシー保護の加工をしています。
一点、Android用のアプリで機能を改善してほしいのは背景画像を選択できないことです。
Zoomには基本機能として背景の選択(背景をぼかす、任意の画像に変更など)ができますが、Android用のアプリには機能がありません。2021年8月時点での情報です。(i-Phone向けのZoomアプリでは背景選択は可能なようです。)
Web会議における背景については、プライバシーの問題や、背景画像を使った工夫といった大事なポイントになり得るところなので、是非zoomに改善を希望したいところです。
◆インサイドセールスでクロームブックを使うための条件
クロームブックは今後に大きな可能性を持っているデバイスだと思います。
クラウドファーストの社会に向かっていく中で、今後どんどん存在感が大きくなっていくのではないかと予想します。クロームブックを企業のインサイドセールスで使いこなしていくために、必要なポイントを整理しました。
・社内のシステムがクラウド中心で組まれていること
クロームブックはデータをクラウド保存し、活用する前提で使用するデバイスです。
そのため、クロームブックを会社で活用するには、会社としてシステム運用の考え方を変える必要があると感じます。Windows中心のオンプレミスのシステム運用から、脱却すると言い換えることもできます。
今は、便利なブラウザベースのSaaSのサービスが多く登場し、会社機能のクラウドへの移行が進んでいることは、実感としてもありますよね。
フルクラウドに挑戦する会社として、『東急ハンズ』のシステム運用事例は非常に参考になります。東急ハンズは、全社のPCのうち9割を、Windowsからクロームブックに切り替えしたそうです。これは単純なデバイスの切り替えではなく、クラウドファーストへ考え方をシフトしたとも言えます。
東急ハンズがクロームブックに切り替えした理由として、「OSになるべく縛られない形を目指した。」と言っています。クラウドファーストを実現することは、OSフリーを実現することであり、OSフリーの環境が実現できれば、Windows,Macそれぞれが好みの端末で仕事をするなんてことも可能になりそうですよね。
◆インサイドセールス業務は可能か?検証
結論、クロームブックはインサイドセールスに最適な端末だと思います。
インサイドセールス業務で使用するツールといえば、以下が代表的です。
【対社外】
・CRM、SFA
・架電ツール
【対社内】
・チャットツール
・Web会議システム
・日程調整のツール(googleカレンダーなど)
・資料の共有ツール(googleドライブなど)
これらのサービスはすべての分野でクラウド型のサービスが存在します。インサイドセールスはフィールドセールスとの情報共有が求められますし、クラウド型のサービス利用への流れは自然な流れだと思います。
ここで扱いが難しいのは対社外で使用する架電ツールです。
インサイドセールスの中でも重要な架電によるお客様対応に関して、対応は様々あると思います。固定電話とCRMを別々に運用しているケース、架電記録をデジタル化するためにスマホのアプリを利用しているがCRMとの連動は実現していないケース。など、課題は様々でしょう。電話機能を含めて、クラウド型に一本化する有効な選択肢が多くない状況でした。
しかし、セールステックの製品が登場する中で、ボイステック領域とCRM領域をブリッジすることのできるCTI製品が登場してきました。クロームブックを用いて、インサイドセールス業務を構築するとしたら、PC一体型のCTIツールを使ってCRMと連動させる方法が最も効率的です。
電話業務に関して、「PCと固定電話」、「PCとスマホ」の組み合わせから「PCのみ」での対応が可能になります。さらに、システム同士を連携させれば、システムの入力コストが軽減することも可能になります。
PC一体型の対応を可能にするCTIシステムとしては、Miitel,pickuponが挙げられます。
ボイステックの機能を持ったAIを登載しており、文字起こし、要約の機能でインサイドセールスをアシストしてくれます。
インサイドセールス業務は、業務をフルクラウド化することと非常に相性がよく、日本のDXを象徴する存在になれると思っています。
まとめ
クロームブックはクラウドファーストという考えを広める意味で、大きな存在感を持っているデバイスです。クロームブックを用いて仕事をしようとすると、その機能面での成約から自然とクラウドファーストの仕事になっていきます。クロームブックをきっかけにDXへの取り組みのきっかけにするのもありですね!
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